「守られすぎの家」

守られすぎの家?なんの事だかわからないですよね。

今の時代は守る事を大切にしすぎているのではないかと感じます。
もちろん守る事はとても大事な事だと思いますが、守る事ばかり考えていると、
挑戦をする事をしなくなり新しい発見がなくなっていくのではないでしょうか。

もちろん危ないとわかっていて、そこに興味本位で行動を起こす事は非常に危険なのでそれは別の話ですが、
ほとんどの危険は想像力で回避できるのではないかと思います。

話がそれてしまったので、ここで家の話に戻しましょう。
「守られすぎの家」とは、例えばキッチンのコンロをガスにした場合に、火を触るとやけどをするという
当たり前の事を知らずに過ごしていくと、これが後々どんなに危険かという事です。

また光熱費を抑える為に窓を極力作らない事や、家の中の空気をキレイにする為に
24時間無菌状態を作る機械を入れたりする事はどうでしょうか。
まず断熱効果を高める為に窓を作らないという事がありますが、それは太陽の自然な光を遠ざけるという事です。
家の中にいる分には快適かもしれませんが、生きていく上では必ず外には出ないといけません。
ずっと快適な家の中で過ごしてきた人に過酷な外で生活する順応性ができるのでしょうか?

また空気を機械で無菌にし続けている家で育った場合、現実には外はさまざまな菌があります。
もちろんわざわざ菌に触れる必要はありませんが、本来ならばしっかりと生きていく上では免疫力を高める事の方が
とても大事な事ではないかと思います。

要は人は守られすぎていると、自分でさまざまな事に対応する力が弱まってしまうという事です。
少しくらいの不便や、大変な思いをする事で工夫する事を学んだり、大きな問題が起きた時に対応する能力が
できていくという事ではないでしょうか。

このように愛のある厳しさも必要だと思うので、多少の不便も心配事もポジティブに受け止めて
「守られすぎの家」から「心と体を育む家」に考え方を少しシフトしていく事を初めてみましょう。