南足柄N邸 大胆なデザインと住みやすさを両立させた家

「いったいこの奥はどうなっているんだろう?」家の前を通りすぎる人達にそんな疑問をいだかせるN邸の外観。レッドシダーの木が貼られた大きな壁、そして真ん中に大きく開けられた丸い窓がN邸のファザードデザインのポイントになっています。

  玄関を入ると、木の壁そして丸窓の奥にある空間の正体が明らかに。それは、全体がコの字型になっている家の真ん中に作られた大きな中庭でした。それはNさんご夫妻のたっての希望。家の中に光や風をたくさん取り込みながら、しかしプライバシーはうまく守っていく。そしてもちろん遊び場としても最高に楽しい!そのバランスをうまくとったその答えがこの中庭。庭の真ん中にシンボリックに据え付けられた鉄棒。この不思議な、アンバランスなんだけどしっくり来る感覚は、solasioの空間デザインの妙と言えるかもしれません。その鉄棒でご主人が日常的に体を鍛えられているとのこと。「毎朝懸垂20回を日課にしてます」とはNさんご主人談。そして時には奥様が洗濯物干しとしても便利に使われています。

その中庭と隣接している大きなリビングはこの家の一番の見所。日の光をめいいっぱい取り込んだ明るいリビングは、無垢のオーク材を使った床やサンゴの漆喰を塗った壁とも相まって、とても心地いい空間を作り出しています。リビングの真ん中に据えつけられた大きなケヤキの一枚板を使ったダイニングテーブルとキッチンは圧巻の出来映え。このキッチンで作った夕ご飯を、このテーブルで食べる日常。それは、想像するだけでなんとも幸せな瞬間。これからさらに年月を重ねることによって益々味わいが増すこのケヤキの一枚板のキッチンは、Nさんのこれからを一緒に見守っていく、そんな存在になるのかもしれません。

リビングを抜けると落ち着いた雰囲気の和室が現れます。遠くに住む、Nさんご夫妻のご両親が泊まりにきた時にくつろげるようにとの思いから作られました。Nさんご夫妻のやさしさにあふれた空間になっています。

生活のしやすさを考え、だけど一見大胆な間取りのN邸。
訪れた人は、まず皆その大胆な外観とリビングレイアウトに驚き、目を凝らすと言います。だけれども時間を経ていくと落ち着いた居心地の良さを次第に感じるためか、ついつい長居し、リラックス気分も味わえる、そんな素敵な家になりました。

施主様からの要望

・中庭が欲しい
・ケヤキの一枚板のキッチン

コンセプト

大胆なデザインと住みやすさを両立させた家

設計のポイント

・中庭を中心にコの字型に間取りをレイアウトし光と風を取り込む工夫をしました。
・ケヤキの一枚板を使ったオーダーメイドキッチン&テーブルを作り、LDKのシンボルになるようにリビングの中に配置しました。