茅ヶ崎の自然あふれる立地に建つ現代的な古民家のようなS邸。和のものに強く心惹かれるというご夫婦らしい、どこか懐かしくて、ほっと気持ちの落ち着く家になりました。
この家を建てるにあたってご夫婦が出した希望は3つ。「いろりがある家」「バイクガレージがある家」「のびのびとできる広い家」
まず、この家を「和」の風情たらしめている「いろり」
ご主人の小学生の頃からの夢だったという「いろり」は、仲間みんなで集ってお酒を酌み交わすだけでなく、ご夫婦の一番の憩いの場所にもなっています。
玄関すぐのいろり土間から眺める家の中。そこにあるリビングや和室には、日本人なら誰もが懐かしさを覚えるような光景が目に飛び込んできます。その、見るものに懐かしさを与えてくれる一番の理由が、古い建具。そこかしこに使用されたアンティークの建具はまるでお盆に田舎のおばあちゃんちに行った時の事を思い起こさせてくれるようです。和室に使ってある古い建具は、もちろん和室とぴったりマッチしていますが、ご夫婦の希望でもあった今様の広々としたリビングにもこれが不思議と馴染んでいて、心地よい空間を作り上げています。小さい頃によく行ったという、親戚が営んでいる旅館。そのイメージが頭に中にあったのかもしれません。
「和」のイメージとは、全く逆のバイクガレージ。バイクいじりが趣味のご主人たってのこだわりで壁に焼杉を使ったガレージが出来上がりました。杉板をご主人自らバーナーで一枚一枚焼いて作ったという焼杉の板。これを壁材として使用すると、和の家にマッチしたなんとも暖かな雰囲気のガレージになりました。何台もある愛車がみんな誇らしげに止まっています。
これから、庭造りをするというおふたり。玄関の土間にはそれに使う竹がまとめて置いてありました。これから庭に作られる竹垣は、S邸を更に和の風情溢れるものにしてくれるに違いありません。
施主様からの要望
・いろりのある和の家。
・バイクガレージのある家。
コンセプト
囲炉裏のあるモダンな古民家
設計のポイント
・玄関の土間に囲炉裏を設置。使いやすいように広々と空間をとりました。
・アンティークの建具を使用して、まるで雰囲気のある旅館に来た時のような落ち着いた懐かしい空間が出来上がりました。
・焼杉の板を壁材に使い、和風の家にピッタリの温かな雰囲気のするバイクガレージになりました。