「専属工務店」

ここ湘南エリアでもそうですが、近年は全国的に想像をはるかに超えた災害がおきています。
建築会社としてもこの災害にどう対処していくか日々考えていかなければいけません。

それは日本の過去の災害からの建築の歴史で、ここまでやれば安心、という施工が
この異常気象では通じなくなっていると感じるからです。
例えば屋根の板金などは今までの施工方法でしっかりと行われていても、
大きな台風では飛んでしまっている事がありました。
また窓ガラス等はサッシメーカーが想定している耐風圧を超えた風が吹いています。

プロが見てもしっかりとした施工をしていても被害にあったり、いい加減な施工をしていても
被害に遭わなかったりとさまざまです。
運と言ってしまえばそれまでですが、少しでも今までの建築の常識を超えた施工をしていく事が
今後の建築会社のやるべき事だと思います。

そして基本的には家を建てた工務店がその家に一番詳しいので、維持管理のアドバイスや手助けをしていく事が
望ましい事だと思います。
うちの会社でも台風後は家の作り方や風向き等を考えて、被害のありそうな施主さんから順番に
被害状況の確認をしています。
しかし日々災害を想定して施工をしてきたつもりでしたが、被害は数件ありました。

その他にもいろいろな方から被害にあったので修繕の見積もりを出してほしいとの要望がありましたが、
なんとかしてあげたいと思う反面、既存の施主さんを先に対応させてもらいました。

災害がおきると被害にあった人たちは慌てて工務店を探すと思います。
しかし一般的な工務店はどうしても既存の施主さんから対応していく事になると思います。

そして一時的に材料や職人が不足するので、初めてのお客さんの対応が難しくなります。
ここで重要なのは、普段からいい加減な仕事をしている業者はここぞとばかりに営業活動をがんばる事でしょう。
本来なら既存のお客さんの対応で忙しいはずなのに…。

このような業者の被害に遭わない為には、災害のない時にこそ、自分の家を守る
『専属工務店』を見つけておく事を強くお勧めします。
そうする事でいざ災害にあってしまった時でも安心して過ごせる事と思います。