青山というとスタイリッシュでシャープなイメージですが、オーナーのKさんが波乗りをするということもあって、アメリカ西海岸にあるようなちょっとラフな雰囲気の空間で、海や、そこに吹く風を感じられるような美容室にしたい、とのご要望を頂きました。
流木を取っ手として使った扉を開けると、待合室の床はコンクリートの打ちっぱなし、まるでカリフォルニアにあるガレージのような、ラフな質感が感じられます。
決して広くはない店内のスペースを広く感じさせる為、シャンプースペースとカットスペースの仕切り壁は、圧迫感のないように低いものに。更に、波をイメージして、ゆるやかなカーブをつけました。その壁は、オーナー自らが珪藻土を塗っていて、曰く「愛着が半端ない!」との事。
カットスペースに入ると、そこには無垢の床が張られているのですが、そこで使われているのは非常に珍しい波打った形の床材。もちろんこちらも波をイメージしたもの。
トイレに行く通路はちょっと洞窟っぽい雰囲気。船舶照明のデザインを取り入れたライトが静かに周りを照らします。
ジャンクすぎずアンティークすぎない西海岸の潮騒が感じられる美容室になりました。