寒川S邸 キャルルックなアメリカンガレージハウス

コンセプトイメージはカリフォルニア。西海岸の明るくてカラッとしたイメージそのままに外観デザインは白い板貼りに、ビンテージっぽい玄関ドア。年月を経てアンティークになっていくような雰囲気を感じさせてくれます。
そして、その白い外壁部分に大きく描かれた「AND 1 DETAIL」の文字。そうなんです、この家は、自宅兼、店舗兼、ワークスペース。「AND 1 DETAIL」という、車のボディー磨きとコーティングを行っている、ご主人のビジネスの拠点にもなっているのです。車関連のお仕事をしているせいもあって、ワークスペース以外にも、ビルトインガレージにSさん夫妻のフォルクスワーゲンのクラシックカー2台が並びます。それらの車が映えるグリーンとピンクのカラーリングは、旅行で行ったアメリカのレトロなダイナーをイメージしたもの、まさにアメリカングラフィティの世界。思わず50'sのロックンロールを口ずさんでしまいそうなガレージです。
玄関を入って、リビングに上がる階段の途中にあるのが、潜水艦に付いているような丸いガラス窓。ここからのぞくガレージの風景が大好きだというSさん。たしかに、、そこは、まるで秘密基地のようで、なんだか少年の頃のようなワクワクした気持ちになってきます。
さて、階段を上がったところにあるのがリビング。全体のコンセプトを踏襲した、外国の映画のワンシーンのようなレトロでビンテージな空間が広がります。その雰囲気を醸してくれているのが、奥様がこだわってセレクトしたという壁の色。壁ごとにバラエティ溢れる色になっていますが、目指す方向がはっきりしている為か、それはとても統一感があって、空間の雰囲気を出すのに一役も二役も買っています。リビングのもう一つのポイントは、開放感。天井を高くして梁を現しに、大きくとられた窓から入ってくる光とも相まって、広々とした空間を演出しています。
このビンテージな空間にピッタリ合ったキッチンも見所がたくさん。カリフォルニアの田舎にあるようなカントリーテイストのシステムキッチンに可愛らしいデザインの換気扇、照明にもこだわって、アンティークなデザインのものをセレクトしました。
壁の色からひとつひとつの建具まで、細かな、まさにDETAILにまでこだわったこの建物とこの空間。映画の中に迷い込んだかのような、カリフォルニアのビンテージハウスが完成しました。

*キャルルックはCalifornia lookの略です。レトロなカリフォルニアテイストの車などを総称して使用する事が多いです。
【Sさんのお店「AND 1 DETAIL」のHPはこちら】

施主様からの要望

・カリフォルニアビンテージ
・車が2台プラス作業場

コンセプト

キャルルックなアメリカンガレージハウス

設計のポイント

・壁の色から建具までひとつひとつにこだわってビンテージな空間を作り上げました。
・ガレージもアメリカンテイスト。レトロなダイナーのような雰囲気です。