湘南台SSレジデンス ビルをまるごとリノベーション

ビルってこんなにも変わることができるんだ!と、きっと驚いて頂けるリノベーション事例が今回のSSレジデンス。
室内はもちろん、階段から屋上、そして外観デザインまで、ナチュラル&シックというコンセプトで、ビル全体をフルリノベーションしました。
外壁は落ち着いた黒をセレクト、ただ真っ黒にすると重たくなるのでレッドシダーの板をワンポイントに貼って、ナチュラルな意匠をプラス。道路側からビルを見た時にシンプルな形に見えるよう、元々あった窓をあえて小さくしました。
ビルの玄関は意外なほどに狭く、まるで洞窟の入り口の様。床や壁の色はグレーをセレクトし、つるっとしたペンキ仕上げにすることで涼しげでアートな雰囲気を演出しています。
2階と3階は住居用の賃貸。こちらも他にはないオンリーワンの物件を目指しました。
階段を上がったすぐのところにあった玄関扉は奥に移動。パブリックな空間とプライベートな空間とを分ける為に玄関ポーチを作りました。ポーチには、ペット用の足洗い場を完備し、防水性のある左官材「モールテックス」を使用しました。
室内で使用しているのはもちろん自然素材。床材にはチェリー材、壁には珪藻土を塗り、天井にはレッドシダーを貼りました。ナチュラルでベーシックなアイテムをセレクトしていますが、出来上がった空間はどんなカテゴリーにも属さない、オリジナル性あふれるスタイルになりました。
お部屋の顔となるLDKで、まず一番はじめに目に飛び込んでくるのが、モールテックスで作られたカウンターキッチン。防水性があって水が浸透しない素材なのでキッチンに使用する素材としてもピッタリ。前面にレッドシダーを貼って、異素材の組み合わせも楽しめるようにしています。
キッチンとひとつづきになったダイニングテーブルのデザインと合わせて、モールテックスで仕上げた椅子とベンチをオリジナルで製作。
空間をスッキリ見せるように、冷蔵庫も扉で隠せるように工夫しました。扉はルーバータイプを使用することで熱がこもらないよう、細かな工夫も。作り付けのTVカウンターにはインドネシアチークを使用。南国のリゾート感を演出しています。
このSSレジデンスの大きなコンセプトのひとつは「ペットと楽しく暮らせる家」。屋久島地杉が床一面に貼られた大きな屋上スペースは、プライベートなドッグラン。シンクや水道も完備しているのでオープンリビングとしても使用できます。開放感と安全性を両立する為に、視界は遮らないような高いフェンスを設置しました。ペットを飼っている人にとって一番うれしいのが、この屋上かもしれません。
湘南でハイクラスな生活を愉しむ為のビルをまるごとリノベーションしたオンリーワンな物件ができました。

コンセプト

・ビルをまるごとリノベーション

設計のポイント

・クールな表情を出すモールテックスと温かみのある自然素材を使用し異素材の組み合わせを愉しめるようにしました
・屋上のドッグランや玄関ポーチの足洗い場などペットと暮らしやすい各種アイテムを完備しました