茅ヶ崎K邸 緩やかに繋がる2世帯住宅

もともと平屋の一軒家が建っていた広い土地。この広い土地に2世帯住宅を建てよう、ということでK邸の家造りがはじまりました。
ホームページからsolasioを見つけたK様、ハウスメーカーも含めたいくつかの建築会社からsolasioに決めた理由は、「社長の営業っ気のない感じ」そして「家づくりに対する志の高さ」この2点が決めてになったのだとか。
K邸は、広い土地を贅沢に生かした、平屋の2世帯住宅。もともと建っていた家の基礎と骨組みを利用した子世帯と緩やかにカーブする廊下で繋がった親世帯。その家の間に造られたウッドデッキがちょうど良い距離感でふたつの家を繋ぎます。なんとなくお互いの気配を感じられる距離、それがこの家の間取りのポイントにもなっています。

家の中は、2つの世帯でまったく違うコンセプト。子世帯は、北欧テイストだけど、北欧すぎない、ナチュラルテイストだけど、ナチュラルすぎない。そんなテイストの家造り。この部屋に入ってまず驚くのがタイル張りのオーダーメイドキッチン。ナチュラルテイスト寄りのデザインはもちろんこの部屋にピッタリ。水栓金具ひとつに至るまでこだわって選びました。ちょっとレトロな雰囲気もこの部屋によくマッチしています。

広々としたLDKを更に広く感じさせてくれるのが天井の高さ。気持ちよく広がった天井には、前の家の梁をあらわしにしてデザインのポイントに。以前の家を生かすということでは、それぞれの世帯を繋ぐ廊下のドアは、前の家で使っていたものをそのまま利用しました。今では珍しいガラスのニュアンスが素敵です。

そんなちょっと懐かしいテイストと合わせて、自分たちの好きな家具を丁寧にセレクト。統一感のある空間が出来上がりました。

一転して、親世帯はシンプルな和モダンのテイスト。なかでもお気に入りは大きな窓がある明るい玄関と、リビングのワンポイントになっている格子のデザイン。必要十分なコンパクトな間取りの中に、無駄を省いた生活の知恵が詰まっています。将来のことを考えてバリアフリーにもなっています。

そんなふたつの家は統一感のある木張りの外観。ご主人たっての希望だったこの木張りの外壁は、これから年月を経て様々な表情を見せてくれます。家族の成長と共に、更に味わい深く変化していくであろうK邸。「今からその変化が楽しみなんです」そんな風にKさんは話していらっしゃいました。

施主様からの要望

・古い家を生かしたい
・お互いの気配を緩やかに感じていたい

コンセプト

緩やかに繋がる2世帯住宅

設計のポイント

・以前の家で使っていた建具を利用したり、骨組みを生かした家造り。
・2世帯をウッドデッキで繋ぐことによって、緩やかに家族の気配を感じることの家になりました。