逗子A邸 赤い螺旋階段のあるガレージハウス

バイクや車で日本中の温泉を巡るのが趣味というAさん。だから家を建てる時は、旅の相棒を大切にしまっておく事ができるガレージハウスにしたい! という想いをずっと持っていました。
そんなAさんですから、インターネットで建築会社を探す際のキーワードはもちろん「ガレージハウス」。そこでみつけたホームページから、なんとなく ユルそうな、その雰囲気に惹かれ、ソラシオを訪ねて下さいました。
これほどのガレージ愛が感じられるAさんにはもうひとつ、家づくりをするにあたって取り入れたいものが。それは小学生の時に読んだ小説に出てき て、それ以来憧れだったという「螺旋階段」。
この2つの「Aさんの夢」が家づくりのスタートでした。
それでは、その夢がどんな形に結実したのか、実際にみていきましょう。
まずはガレージ。海辺の街によく似合うライトブラウンのシャッターがはじめに出迎えてくれます。シャッターを開けると、学生時代に乗っていたとい うホンダのバイク、そして温泉巡りのお供になってくれる自動車がゆったりと停まっています。中は広くて悠々、メンテナンス用品などを置ける棚は 木製で設え、無骨になりがちなガレージの空間を柔らかくしてくれています。
もうひとつの夢、螺旋階段は、家の機能としての階段というだけではなく、せっかくだから、逗子のランドマークにしよう!というコンセプトで、ファ ザードのデザインにも生かされました。
まるで天空まで伸びていくかのようなスタイル。夜には、大きく開口された窓から赤い階段が照らされて、オブジェのように、街の景色として溶け込んでいるかのようです。
螺旋階段を登ったところにあるLDK。LDKをつくる際にはより広く空間を感じさせる工夫を随所に施しました。
ひとつは、4畳半ぐらいのキッチンに隣接したリビング。テレビが飾ってある壁の上下にフィックスのガラス窓を付け、螺旋階段のある場所まで目線が 抜けるように。その窓からは景色の他にも光も取り込んで、明るさ、そして開放感を演出しています。キッチン天板よりも高いところに何も作っていな いことも空間を広く感じさせる工夫のひとつ。上に物がないことによって圧迫感がなくなり、空間はより広く感じられるようになりました。
サファリパークに就職したかったというぐらい動物好きのAさん。一緒に暮らしている愛犬も無垢の床はとってもお気に入り。気持ちよさそうに、お腹 をつけていつも横になっています。傷が付かないように固めの材料を使ったこともポイントです。
螺旋階段やガレージなど、ずっと思い描いていた夢を実現した、まさにドリームハウスなA邸でした。

施主様からの要望

・ガレージハウス
・螺旋階段が欲しい

コンセプト

赤い螺旋階段のあるガレージハウス

設計のポイント

・街のランドマークになるように、螺旋階段を機能だけではなく外観のデザインにも活かしました。
・限られたスペースのLDKを広く見せるために、景色と光を取り込む工夫をしました。
・愛車をゆったりと停める事が出来るガレージはゆったりとそしてナチュラルに。